理事長ブログ

2010年01月15日
むし歯を減らそうと努力するわけ

42ed148b.JPGハッスル院長です

このところ私生活で取り込み事が多くて、更新をできないでいました。
まだまだ、この状態は続きそうですが、折りをみて更新したいと思います。

さて、私は色々な所によく講演しにいきます。これは年十回は講演活動をすると自分で決めているのと、恩師である吉元辰二先生から開業時に「自分が仕事をすると決めた日の1割を公的活動に当てなさい」との言葉を忠実に守ろうと努力しているからです。

講演のテーマは「フッ化物を利用したむし歯予防」とか「歯科から見た食育」とか「乳幼児期の歯科保健」など色々有りますが、どのテーマで話しても「むしばを無くそう、減らそう」という話を必ず入れます。
私の診療でも「定期健診」を中心に「いかにむし歯にならないか 、再発させないか」の取り組みを積極的にしています。

でも中には「むしばを減らしたら先生の仕事が無くなるのに、なぜそんな事をするんですか?何か裏が有るんじゃないですか?」と失礼な事を面と向かって聞いて来られる方もあります。ちなみに学校の先生ですけど・・・。こういう価値観を持った人に教育される子ども達を思うと・・・。話を元に戻します。

私がむし歯を無くしたい、減らしたいと思うのは、子ども達の健康を願うとともに、早く歯科医師をむし歯の治療から解放し、もっと必要とされる所に人的資源は投入されるべきだと思うからです。
脳卒中などで、嚥下障害をはじめとする口腔機能障害を持った方は早期からリハビリを含めた口腔ケアが必要です。でもそこで活躍しなければいけない歯科医師はまだむし歯の治療で手一杯という状況なのです。
むしばの洪水時代から40年が経過します。むし歯が制圧される日まで私は一生懸命頑張ります。