FMきりしま
毎週火曜日の12:00から始まる番組
「堀ちゃんのママ友カフェ」の1コーナー


『ルタンはうす』の子育て歯ッピー健康教室
を第2,4火曜日に担当しています。


時間は13:00頃からです。

 

第6回 フッ化物応用による齲蝕(むし歯予防)ついて

こんにちは、みやかわ小児矯正歯科の歯科医師、伴祐輔です。私は昨年当院と鹿児島大学病院で臨床研修を終え、今年度から歯科医師として勤務しています。


今日は定期健診時におなじみの「フッ素」のお話をします。


フッ素は正しくはフッ化物と言います。フッ化物はこれまでの研究により、以下の作用によって齲蝕予防効果を発揮することが分かっています。
歯の表面にフッ化物イオンが存在すると、歯のカルシウムが溶け出しにくくなります。また、歯の基本構造であるハイドロキシアパタイトにフッ化物が作用することで フルオロアパタイトを形成します。フルオロアパタイトはハイドロキシアパタイトに比べ、酸に対する抵抗性が高く、齲蝕抑制作用を示します。また、歯の結晶性の向上にも関与しています。


・再石灰化の亢進
口の中で歯は一定ではなく、常に脱灰(細菌の出す酸によってミネラルが溶け出す)と再石灰化 (ミネラルが回復する)を繰り返しています。フッ化物が口の中に作用している状態ではこの再石灰化が促進されることがわかっています。
・プラーク(細菌)の酸産生の抑制
齲蝕の原因は細菌の出す酸によって歯からミネラル(おおまかに言うとカルシウム)が溶け出すことに始まります。フッ化物にはこの細菌が出す「酸」が作られる時に関与する酵素の働きを阻害します。その結果産生される酸が減少します。


フッ化物応用について
フッ化物応用には全身に作用する全身応用と口の中で作用する局所応用が あります。全身応用については水道水にフッ素を溶かして生活水として体内にとりこむ方法(フロリデーション)やフッ化物錠剤の内服、フッ化物添加食塩の利用等は海外などでは実施されていますが、日本では現在行われていません。
局所応用については、高濃度フッ化物と低濃度フッ化物の応用に大別されます。
高濃度フッ化物の応用とは、簡単に言うと歯科医院に行って塗ってもらうフッ化物のことです。高濃度フッ化物は一旦口の中にフッ化カルシウムとして蓄積され、その後ゆっくりと歯に作用していきます。その為、おおよそ3?4ヶ月に一回塗布することが望ましいです。


低濃度フッ化物の応用とは、日々使用しているフッ化物配合歯磨剤(歯磨き粉)や最近実施が増えてきているフッ化物洗口がそれにあたります。歯科医院で使用する高濃度フッ化物に比べ、低濃度フッ化物は約10分のT程度の濃度です。脱灰抑制と再石灰化促進作用を示します。日々の歯磨きに使用するフッ化物配合歯磨剤からフッ化物が供給され、効果を示します。
年齢別のフッ化物応用


ここまでフッ化物の応用について説明してきましたが、実際の子育てに応 用する際に、その使い分けについて悩まれる方も多いと思います。
まず、歯科医院でのフッ化物塗布ですが、当院においては乳臼歯(いわゆる奥歯)が生えてぐらいからと考えております。したがって、デビューは1歳半検診でいいと思います。その後は2歳児検診(だいたいこの頃に奥歯は萌えていると思います)以降に定期健診の中で行っていくのが理想的な応用かと思います。但し、エナメル質形成不全があったり、むし歯の原因菌であるミュータンス菌が早期感染したりした場合はもっと早期からの対応が必要ですので、歯が生えたら、あるいは生える前に一度歯科医院を受診しておくと良いでしょう。


次に、低濃度フッ化物応用についてですが、基本的にはご家庭での歯磨剤を利用した歯磨きがメインとなってきます。こどもは年齢によってできること、できないことがあります。また、好き嫌いで行動も変わってきます。そこでひとつキーポイントになるのが「うがいができるかどうか」です。おおよそ2歳前後でできるようになりますが、うがいができない間は歯磨き粉に含まれるフッ化物より低濃度なスプレータイプのレノビーゴやゲルタイプのキャナリーナがお勧めです。飲み込みによる副作用を予防するため(ほとんど出ない濃度ですが)です。うがいができるようになれば、歯磨き粉に移行して頂ければとも思います。いざ、歯磨き粉デビューとなると、今度は「味(香り)」や「感触」の問題が出てくると思います。好き嫌いで行動しやすい子どもですから、歯磨き粉の味や感触(泡立ちなど)に対しても敏感に反応を示し、なかなか使用してくれないということも少なくはないのでしょうか。そんなこども達ために現在では様々な歯磨き粉が販売されていますので、その子が一番使いやすいタイプを選択して頂ければと思います。もし、より詳しく聞きたいという方がいらっしゃればご気軽に当院スタッフに相談して頂ければと思います。

 

 

第5回

 こんにちは、栄養士の塩川里枝です。今日は歯を強く育てる栄養素についてお話をします。
  歯は、体の一部で、バランスが摂れた栄養が大切です。
歯を丈夫にするためには、歯が顎の骨の中で作られる時期の栄養に気を使う事が重要になってきます。
乳歯の芽(歯胚)ができ始める妊娠中から、最後に生えてくる永久歯(大二第臼歯)ができるまでの中学生までの時期の栄養の摂り方が大切になります。

 

<歯を強く育てる栄養素>
  カルシウムだけではなく、たんぱく質、リン、ビタミンA、C、を含む食品をバランスよく食べる事が重要です。
  そこで、栄養素だけを説明されても、一体何に多く含まれているのか分かりづらいと思いますので、具体的な食べ物のお話をします。


○ カルシウム・・・ひじき、チーズ、しらすぼし
○ リン・・・お米、牛肉、豚肉、卵(歯の石灰化のための材料)
○ たんぱく質・・・あじ、卵、牛乳、豆腐(歯の基礎となります)
○ ビタミンA・・・豚、レバー、ほうれん草、人参(エナメル質の土台)
○ビタミンC・・・ほうれん草、みかん、さつまいも(象牙質の土台)
○ ビタミンD・・・バター、卵黄、牛乳(カルシウムの代謝、石灰化の調節)

 

この栄養素の中で、最も骨や歯と関係が深いものは、カルシウムとリンです。
多くの方は、カルシウムをたくさん摂れば大丈夫!!と考えている方も多いと思いますが、実は単体だけでは全く吸収されません。


吸収率を上げるためには、ビタミンDやマグネシウム(油揚げ、おからなど)を組み合わせることが理想的になります。


  そして、吸収率を最も良くする栄養素は、歯を強く育てる栄養素でも挙げられる「リン」です。リンは、カルシウムに次いで多く存在しています。
そのうち、リンの8割はカルシウムと結合し、歯や骨を作ります。
血中のカルシウムとリンの割合が、成長期には2:1、成人では1:1の比率が最も理想的です。


  しかし、現代ではカルシウムよりリンを多く含む食品が多く存在しています。比較的むし歯になりにくいスナック菓子や、簡単に食べることができる加工食品、カップラーメン、ファーストフードに多く含まれます。
  1日の生活を見返すと、無意識のうちに多くのリンを摂っている事に気づくと思います。リンの過剰摂取は、体に蓄えられているカルシウムを血中に放出し、バランスを保とうとします。その結果、骨粗しょう症を引き起こし、骨や歯を弱く、脆くしてしまいます。


  最も、カルシウムとリンが理想的に含まれる食品として、牛乳が挙げられます。吸収を良くする成分と、骨の形成を促す成分を含む、優れたカルシウム供給源なのです。
  牛乳が苦手な方は、スキムミルクを利用してみると良いと思います。
バランスの整った食事で、強く元気な歯を低年齢から作っていきましょう!!


 

第4回

 みなさんこんにちは、ルタンはうす主任歯科技工士の上拾石秀太です。そして妻の上拾石春奈です。今日は夫婦で出演しています。
  実は上拾石秀太は12月から転勤で都城のハーミィ小児矯正歯科に勤務しています。私は歯科技工士なのですが、こちらではなんと「受付」として働いています。妻はルタンはうすで受付をしていますので、今は夫婦で同じ仕事をしています。
  別の仕事を経験することは大変なのですが、みんなの仕事が良く分かっていいですね。
  さて、今日はスポーツマウスガードについて、お話をします。
  みなさんは学校で起こる病院に行かなければいけないケガのうち、最も多いのが歯のケガであることをご存知ですか?そして歯のケガは、初期の対応が適切でないと、歯を失う原因にもなるんですよ。スポーツマウスガードは歯・口のケガ、そして脳しんとうを効果的に予防します。
  ただし、マウスガードにはスポーツ用品店等で購入できる、手軽なものから歯科医院で作るオーダーメイド(カスタムメイド)、さらには運動機能をアップさせる事を期待したプロ用のものまで、幅広いバリエーションがあります。
  しかしカスタムメイドのものでなければ、ケガの予防効果はほとんどないと言われていますので、マウスガードは是非ともオーダーメイドのものを使って欲しいです。当院では日本体育協会のガイドラインに沿った、正式なマウスガードを作成しています。
  運動機能をアップするプロ用のものは、競技によっては使用が禁止されているものがありますので、注意が必要な場合もあります。
歯並びの治療のために、矯正治療をしている方も多いと思いますが、その場合は口唇や頬粘膜の保護にもなりますので、お気軽にご相談下さい。
上拾石(妻)から一言
  患者さんとルタンはうすを初めてつなげる職業が受付です。急に痛みが出た時なども丁寧に、そして迅速に対応します。多くの方に来院していただくことを楽しみにしています。
  夫にはそんな受付の仕事も楽しんでもらいたいですね。

 

 

第3回

みなさんこんにちは。歯科医師の伊賀上洋輔です。
今回は歯ならびについてお話をしたいと思います。
初回の放送で理事長がお話した通り、現在歯医医院はむし歯の治療に来るのではなく、むし歯にならないために来る「予防の場」としての認識が広まりつつあります。また、最近では歯ならびに関する親御さんの関心が高くなっているので「歯ならびが気になります」と来られる方も少なくありません。そこで今回は歯ならびについて少しでもお伝えできればと思います。


まず始めに歯ならびの種類についてですが、歯ならびの問題は大きく分けて5つの種類があります。一つ目は上の顎が前に出ている上顎前突、前歯が前に出ている状態です。二つ目は下の前歯が上の前歯を乗り越えて噛み合わせが逆になっている状態の反対咬合です。三つ目は上の顎も下の顎も前に出ている上下顎前突。四つ目は前歯が噛み合わない状態の開咬。最後に、顎が小さいために歯が並ぶスペースがなく歯と歯が重なってしまって歯ならびがデコボコになっている叢生(そうせい)という状態です。


この中でも今日は反対咬合についてお話をしていこうと思います。


反対咬合になる原因としては三つ挙げられます。一つ目は上顎がしっかり成長しない場合です。二つ目は下顎が成長しすぎる場合です。三つ目は歯の向きの問題です。上の歯が舌側(内側)に傾いて、下の歯が唇側(外側)に傾いている場合噛み合わせは反対になります。


反対咬合はこれらの三つの原因が絡み合って起こるのです。


すべてのケースではないのですが、ご家庭で気をつけていただくことでこの反対咬合が解消されることもありますので、いくつかご紹介させていただきます。まず一つ目の原因であった上顎の成長不足の場合、慢性的な鼻炎があるケースが多々見られます。鼻と上顎は距離が近く鼻に炎症が起こっていると上顎の成長は妨げられてしまいます。また鼻炎により鼻詰まりがあると口呼吸になります。口呼吸の際、下あごを前に出すことで気道が広がり楽に呼吸ができるため下顎を前に出す場合もあります。


これが習慣になって反対に咬んでしまう場合があるので、鼻が詰まりやすいお子さまの場合は、鼻が詰まったままにしないという事が大切です。目安として鼻が詰まって3日以上経過しても自然に鼻が通らない場合は耳鼻科の受診をしましょう。

 

また反対咬合には姿勢も関係していまして、猫背になっていると頭が下に向いているため、下顎が重力によって前に出やすくなります。お子様の食事の状態を思い出してほしいのですが、足はしっかり地面についているでしょうか。地面に足がついていない場合背筋がうまく使えずに背中は丸まってしまいます。またテーブルの高さが低すぎると身体は前のめりになり結果的に猫背になってしまいます。このように猫背になると下顎が前に出てしまい、それが習慣化することで反対咬合になってしまうこともあるので、姿勢に気をつけることも有効な手段と思われます。


それから前歯が生え変わる時期に、下の前歯では問題にならない事が多いのですが、上の乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきた場合は、そのままにしておくと反対咬合になる場合があります。そのような場合はすぐに歯科医院を受診して下さい。

いくつかご家庭でもできることを紹介させていただきましたが、反対咬合は遺伝的な要素も大きく、問題は複雑なものが多いので先ほどのものだけでは治らない場合も多々あります。


一つの目安として当院では上顎の自然成長が終る5歳頃に横顔のレントゲン写真を撮影して、早期治療が必要かどうかを判定します。詳しくは歯科医院を受診して検査をすることで原因が分かってきますので、お子様の歯ならびで気になられている方は一度歯科医院で相談されてはいかがでしょうか。

 

第2回

みなさんこんにちは。ルタンはうす みやかわ小児矯正歯科で歯科衛生士長をしている若松美咲です。今日は歯科衛生士のお仕事を紹介します。


歯科衛生士というと、みなさんは歯医者さんの治療のお手伝いをしている姿をおもいうかべるのではないでしょうか?当院は小児歯科専門医院なので、歯科医衛生士のお仕事は一般の歯科医院とは少し違います。


主に担当しているのは、お口の健康を保つための歯みがき指導をはじめとした衛生指導、これは子どもたちだけでなく、保護者の方も対象にしています。それからむし歯治療が必要になった子どもたちに向けての、治療トレーニングもしています。多くのお子さんにとって歯科治療は初めての経験です。そこで私たちが治療で使う道具についてお話したり、何のために治療を頑張るのかをお話ししたりして、自分でむし歯に立ち向かうという気持ちを作っていきます。そのため当院では、ほとんどの子どもたちが自分から進んで先生に「むし歯の治療をお願いします」と言ってくれます。


そして治療のお手伝いももちろんします。むし歯治療や矯正治療、そして外科手術のアシスタントをすることもあります。
多くの知識と経験が必要なので、毎日の勉強が大変ですが、とてもやりがいのある仕事ですよ。当院には私を含めて2名の歯科衛生士が日本小児歯科学会の認定歯科衛生士です。


歯磨きについての質問がありましたので、お答えします。


実は子どもたちの年齢によって、私たちは磨き方の指導を変えています。例えば歯が生え始めたばかりで前歯しか生えていない低年齢のお子さまではガーゼ磨きを指導しますし、奥歯が生えてきたらガーゼでは効率が悪いので、歯ブラシを使った仕上げ磨きを指導します。この場合その子の口の大きさに合ったハブラシを使う事や、上唇小帯といって歯ぐきと唇を繋ぐヒモみたいな組織を避けて磨く事を指導しますね。この時期の歯磨きは「楽しいもの・気持ち良いもの」という印象を子どもに抱かせる事が大切なので、嫌がる子に対しては、無理矢理一度に全部キレイにしようと思わず、朝、昼、夜に分けて磨くことも一つの方法でしょう。


歯磨剤(しまざい)-(はみがきこ)は必ず使用した方が、むし歯予防には効果的です。むしろ何もつけずに完璧に磨くよりも、歯磨剤をつけて適当に磨く方が、むし歯予防効果は高いです。飲み込んでしまうのが心配という場合は、本人磨きの時はカラ磨き(水磨き)をしてもらい、仕上げ磨きの時にペーストをつけて磨くと飲み込む量が少なくなります。


仕上げ磨きを嫌がる場合は主に2つの理由があります。一つは「痛い」そしてもう一つは「自我の発達」です。前者は先ほどお伝えしましたように「上唇小帯に当てて痛い、ブラッシングの力が強すぎて痛い」場合です。この場合は適切な磨き方を習えば解決します。後者は「自我」が発達して、自分がやった所をもう一度磨かれるのがイヤな場合です。この時期は自我の芽生えが出てきてなんでも自分でしたがる時期です。この場合自分が出来た事を認めて欲しい時期なので、本人ができていることを認めて褒めてあげることが大切だと考えます。

 

第1回

歯磨剤はどのようなものを選べばいいの?

みなさん、こんにちは。ルタンはうす みやかわ小児矯正歯科の理事長、宮川尚之と院長の松元一生です。


今日は歯磨きの時に使う歯磨き粉についてお話します。
歯磨き粉は正式には「歯磨剤(しまざい)」といいます。むし歯予防=歯磨きと思われている方も多いと思いますが、実は歯磨きとむし歯予防にはほとんど関係がありません。但しフッ化物配合の歯磨剤を使った歯磨きにはむし歯予防効果が科学的に認められています。
つまり、むし歯予防のために歯磨きをするのであれば、歯磨剤を使用する事が必要なのです。


ではどのようなものを、いつ頃から利用すれば良いのでしょうか?
まず、うがいが出来るようになったお子さまは、フッ化物配合の歯磨剤なら基本的になんでもOKです。子ども用であれば100%フッ化物配合歯磨剤ですから、お子さまが好きな味のものを使えば良いでしょう。できればフッ化物配合濃度が950ppmのものを使いましょう。但し「歯を白くする」強い研磨剤が配合された歯磨剤は、歯を傷めてしまうので、避けた方が賢明でしょう。


つぎに、うがいが怪しいお子さま、もしかしたら吐き出さずに飲んでるかもっていう場合です。この場合はフッ素濃度を100ppmに抑え、なおかつ研磨剤発泡剤を使用せず、界面活性剤を極力抑えたものを使用しましょう。これなら万一飲み込んでも安心です。


また、歯が生えたばかりのお子さまには、フッ化物配合スプレーがありますので、仕上げ磨きの後にシュッとひと吹きしてあげるといいでしょう。
こちらの2種類は歯科医院に置いてあります。
いずれにしても、予防歯科のプロフェッショナルである歯科衛生士に相談すれば、お子さまにぴったりの歯磨剤を選んでくれますので、是非ご相談下さい。