2016年10月05日
食べるための第一歩〜触覚編〜

みなさん、こんにちは。副院長の伴です。

涼しくなってたかと思えば、まだ暑い日が続いていますね。

前回は食と嗅覚の関係について触れました。今回は食と触覚について触れてみようと思います。

触覚とは物体が触れることで物体の形などを認識する能力のことです。この触覚は取り込んだ食べ物を口の中でどのように処理するかをという動きの選択に役割を果たしています。もう少し、口の中を細かくのぞいてみましょう。

口の中では前方ほど触覚を感じる受容器が密に分布しており、後方になるにつれて疎になっていきます。そして軟口蓋の口蓋垂の前付近で再び密になっていきます。

口の前方部に受容器が多いということは、立体認知することに優れています。つまり、口に中に入った食べ物がどんな形、硬さ、粘りがあるのかをそこで把握します。そしてこの情報を基に、口の中でどのように処理するのか(どこをつかって食べ物を粉砕するのか)を決定していくのです。

例えば、プリンのようなやわらかい食べ物が認知された場合には、舌で口蓋の前方に押しつけて処理する動きが引き出されます。逆に野菜などの食べ物が認知された場合には、舌で奥歯の上に食べ物を運んで処理する動きが引き出されます。この処理の動きには舌、顎、口唇などが複雑に協調して働きます。しかし、食べ始めのこどもにとってはこの協調して処理する機能が身に付いていません。

なので、食べている最中に口の中からこぼれ落ちたり、口の中にほおばりすぎてしまったり、いつまでも口の中で噛んでいたりするんですね。失敗を繰り返しながら、正しく食べる方法を学んでいきます。正しく食べられることは食物の素材と料理の味を楽しむためにはかかせません。

ですから色々な食材を適切に食べられることを学習していく上で、この触覚は機能発達の礎といえるでしょう。では触覚を意識した支援はどのようにしたらよいのでしょうか。それは以下のことに気をつけてみましょう!

①食べ物を口の中の奥ではなく、前の方に取り込むことを意識する。

②一口量が多くなりすぎていないか確認をする。

子どもが食べる様子に気になることがある場合も、食べている様子を観察してみると、この辺りに原因があるかもしれませんね。ぜひ、参考にしてみてください。

次回は聴覚との関わりをみてみたいと思います。

子育て日記